ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館
最終開催日前日に、
『ミケランジェロと理想の身体』展を見に上野に行きました!
三連休の中日ということもあり、上野駅公園口は超混雑。
ミケランジェロ展も混んで入れないかもと不安に思いましたが、
西洋美術館はそこまで混んでおらずスムーズに入館できました(^^)
この特別展の目玉はなんといっても、
世界に約40点しか現存しないとされるミケランジェロの大理石彫刻作品の
『若き洗礼者ヨハネ』は20歳初期の作品らしいです。
少年ヨハネの大理石彫刻は美しく見とれてしまいました。
ミケランジェロは88歳という長い人生を送ったようですが、初期の作品でもこれほど人を感動させられる力を持っていたんだと、ミケランジェロの凄さを再確認させられました。
この展示では、ギリシャ時代の彫刻も多く展示されていました。
ギリシャ人が神々の姿を現す際には、人の形で表現していたため、ギリシャの神々は筋肉隆々の男性像や美しい女神像などが多かったようです。
神々を表すため、理想の肉体について古代から探求されていたのだと感じました。
読書感想『なぜ決算書が読めるヤツは出世するのか』
大企業での決算書の読み方が分かりやすく書いてある本、と紹介されて読みました。
今まで会計や決算書について何も知らなかった僕にとっては、
わかりやすくてとてもいい本でした。
会計・財務の基礎知識を図を使って噛み砕いた説明をしてくれていたので、
視覚的に理解しやすくまとめられている本だと思います。
まだまだ勉強が必要だと感じさせられましたが、
備忘録として、2点ブロクに記しておきます。
1. 財務三表
そもそも決算書とは、「会社の健康診断書」であり、
①貸借対照表、②損益計算書、③キャッシュフロー計算書をあわせて財務三表という。
(『なぜ決算書が読めるヤツは出世するのか』、吉澤大、p49)
バランスシートは、右側に「どこからお金を集めたのか」、左側に「どうお金を使ったのか」を表しており、
左右のバランスは必ず保たれる。
そして、現金化しやすい順、返すスピードの早い順に並ぶ。
メーカー勤務していると、これは固定資産だ、研究費だという話になることがあるけれど、
うちの会社でいう「研究費」とは、B/S的には何に分類されるのでしょうか。
(『なぜ決算書が読めるヤツは出世するのか』、吉澤大、p53)
こちらは、損益計算書(Profit and Loss Statement)の図解。
損益計算書とは、「一定期間の会社の業績を記録したもの」だそう。
会社の運営方針でもよく聞く言葉、営業利益。
うちの会社は、営業利益率5%を1つの目標として置いているけれど、
営業利益とは、本業での儲けだそう。
当期利益がプラスでも、営業利益が赤字になっているような会社は、まずいってことがわかる。
なお、キャッシュプロー計算書は、会社の一定期間の入金と出金を記録した、「会社の家計簿」をまとめた書面ということ。
2. 理髪店は潰れにくい会社??
総務省の調査を基にして、著者が作成した業種別廃業率では、理容業は6.5%と、
ほかの業界に比べてダントツで低い。
この数値の正確性、根拠は定かではないが、会計的な理由付けとして、
4つのキーワードをあげている。
会計的な観点から会社を分析するには、このような視点で健全性を判断できるのかなと参考になった。
①粗利益率
理髪店でのサービスは原材料等の仕入が不要。
粗利率が高い。
②必要運転資金
必要運転資金は小さいほうが金銭的に有利。
無駄な在庫は持たない、新規の顧客からできるだけ早期に資金を支払ってもらう。
理髪店では、在庫不要。散髪後、すぐに支払ってもらえる。
③リピート率
既存顧客のリピート率が高いほど、顧客獲得コストが小さくて済み効率的。
理髪店では、リピーターが多い。
④設備投資の必要性
設備投資が必要でないほうが金銭的に有利。
理髪店では、初期段階にはある程度資金が必要でも、それ以降の追加支出はハサミの買い替えなどそれほど大きくない。
点数: 75点
會津八一記念館 『中村屋サロンと會津八一』
お盆休みで新潟に帰省1日目、新潟市万代にあるメディアシップに行ってきました(^^)
目的は、會津八一記念館の特別展です。
そもそも、會津八一とは??
新潟にゆかりがある人ということで名前は聞いたことあるんだけど・・・・苦笑
ということで、記念館でもらった資料を見て見ます。
・新潟生まれの歌人、書家、美術史学者
・大正~昭和にかけて幅広く活躍した学芸の人
・歌人としての号(ペンネーム)は、「秋艸道人(しゅうしょうどうじん)」(八一の生まれは8月で旧暦の秋)
・早稲田中学・大学で教鞭を取り、戦後は新潟に帰郷、「夕刊ニイガタ」の社長に就任
ざっくり紹介するとこんな感じですが、
八一の書体は今でも新潟県内の会社の商品(例えば、大阪屋のお菓子「喫茶去(きっさこ)」)のロゴとして使用されているそうです。
へぇーと思いました。今でも書体が使われているなんて、書家ってすごいですね~
そして、これが2018年9月2日まで開催されている特別展のポスター。
写真の彫刻、どこかで見たことあるなーと思ったのが今回の訪問のきっかけでした。
この作品は、彫刻家 荻原守衛の『女』
以前、長野県安曇野の碌山美術館に行こうと思って調べた時に見た作品でした!
碌山美術館にはまだ行けていませんが、何かの縁かなと思って、展示を見に行くことにしました。
実物を見てみると、思ったより小柄な作品でした。
荻原守衛はロダンの考える人に影響を受けて、この作品にもそれが投影されているようですが、
女性の滑らかな肌の質感、身体の曲線が美しく表現されていました。
その他、『坑夫』という作品もありました。
荒々しいつくりで、働く男の力強さを感じさせる作品でした。
ちなみに、中村屋サロンとは??
ということで、特別展のチラシを見ると、
・老舗食品メーカー中村屋の創業者は芸術・文化に深い理解を示し、明治末期~昭和初期まで、若き芸術家らの活動を支援してきた
と書いてあります。荻原守衛、高村光太郎、中村つね、等々多くの芸術家が集まっていたようです。
そのサロンに、八一も出入りしていたため、今回の特別展が開催されたんですね。
今回の展示品のほとんども中村屋所蔵の作品でした。新宿に作品を展示している美術館があるそうなので、機会があれば足を運んでみたいです。
ちなみに、八一の書体が「新宿 中村屋」の商標として登録されています。
(特許庁のサイトで、検索したら1957年から継続登録していました。)
縄文展@東京国立博物館
今日は、上野の東京国立博物館で開催中の
『縄文 特別展~1万年の美の鼓動』を見てきました(^^)b
先日、日曜美術館で紹介されていたので、
さっそく行ってみました!(影響されやすい(笑))
縄文時代とは、
・1万3000年前~約1万年続いた
・狩猟採集型の生活
・海外との関わりのない時代 だったそうです。
1万年以上続いた時代で、海外との関わりがなかったため、
争いがなく平和の時代だったことが想像されます。
そのため、創作活動に多くの時間を割けたのかもしれませんね~。
チケットを買って、会場の平成館に到着です。
会場は、6つの展示コーナーに分かれていました。
その中でも一番の見所は、
国宝6点が一挙に展示されていた『第4章 縄文の最たるもの』のコーナー。
特に、気に入った2つをざっくりご紹介!
<常設展示|新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器(国宝)|十日町市博物館>
地元の新潟県で出土した火焔型土器。
そばで有名な十日町市にある、笹山遺跡から出土。
長岡の橋の上に、火焔型土器のオブジェがあった気がします…。
高校の時、日本史の先生がこの土器の下記について、熱弁していた気がしますが、全然話覚えていない(苦笑)
もっとちゃんと聞いておくべきでしたm(_ _)m
実際に間近で見てみると、保存状態が非常に良いのがわかります。
王冠型の炎もとても滑らかで全体としてとても穏やかな印象でした。
<国宝「土偶」(縄文のビーナス) | 茅野市尖石縄文考古館>
長野県茅野市 棚畑遺跡出土の『縄文のビーナス』
長野県茅野市は、黒曜石の有名の産地であり、このあたりはかつて交易の拠点だったようです。
JR茅野駅には、山登りで何回か訪れていましたが、寒天で有名なことしか知りませんでした…(笑)
上の写真からは分かりにくいですが、実物がとても綺麗な曲線美を有した作品でした。
特に、ヒップラインがとても綺麗だった!(照明の影響が大きかった?)
子孫繁栄・豊穣を祈念して作られたと考えられていて、とてもふくよかな体型。
今でこそ、国宝として展示されているけれど、
認定を受けたのも90年代に入ってから。
文化財保護法により、「国宝文化財」という制度が生まれたが、
国宝としては、①学術的価値+②美術的価値の両方が認められないといけない。
縄文土器は、かつて日本国内では美的価値が認められず、
海外での展示会を開催することで、海外から美的価値が認められ、
結果として、文化庁でも美的価値が認められたらしい。
美的価値ってのも結局は、西洋的な視点で決められちゃうのかな~
何はともあれ、縄文展、とても有意義な展示会でした!
出口付近に、撮影可能な土器が出現しました~
国宝『松本城』初訪問
三城いこいの広場に向かう前に、松本城を見てきました。
漆黒の天守と外堀が美しいです!
外堀の水面に天守が写っていました。
天気最高ですね~!そして、気温を高い!
天守閣の最上階には、神棚(?)がありました。
最上階からは、東西南北の景色が楽しめます。
午後から向かう美ヶ原も見えました。
天守閣の見学順路の最後は、月見櫓
松本城と言えば、月見櫓というほど特徴的な部屋です。
月見櫓を有する現存する城郭建築は、
松本城と岡山城のみ。
そして、天守と一体となっているのは、松本城のみと説明に書いてありました。
江戸時代前期の城主 石川康長によって増築されたのが、月見櫓です。
平和な江戸時代だからこそ、こんな素敵で開放的なスペースが生まれたんでしょうね。
ここで月見酒したら最高だろうな~(´∀`)
帰り道で、黒門をパシャ。
この門もカッコイイですね~
城内見学後は、そば処「もとき」でランチ。
真っ白なそば、美味しかったです
美ヶ原ハイキング♪
先週の三連休に美ヶ原でキャンプしてきました。
美ヶ原高原美術館に車をとめて少し歩くと、
広々とした高原が広がっていました~!
天気も最高でした☀️
放牧されてる牛さんも、気持ち良さそう
山本小屋から20分ほど歩くと、
美ヶ原のシンボル、美しの塔に到着。
高さ6.6m、日本最大の文学記念碑だそうです。
塔の中には鐘がついていて、濃霧の時には道しるべとしての役割があるようです。
塩くれ場では、牛さんたちが岩を舐めてました。
なんだか、癒されます。
塩くれ場からさらに山頂、王ヶ頭に向かいます~
歩いていると、山頂に王ヶ頭ホテルが見えてきます。
王ヶ頭ホテルに併設されているカフェに立ち寄りましたが、雰囲気のいい空間でした。
いつか泊まってみたいです。
ホテルから少し歩くと、山頂です。
王ヶ頭着きました。晴れていて最高の景色!
白馬から槍ヶ岳まで北アルプスがキレイに見れました(^^)
美ヶ原はぜひまた来てみたいところですね~!
来月は、王ヶ頭から見えた北アルプスに行きたいと思います。
日本の建築展@森美術館
六本木の森美術館に行ってきました。
『建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの』という展示をやってました。
名前からはあまり興味をそそられなかったけれども、行ってよかったです。
見所満載の展示でした。
まず入口が衝撃。
『木組インフィニティ』という展示がお出迎え。
ミラノ国際博覧会2015日本館のために制作された作品です。
完全にこの展示会に心をとらわれた。
日本の建築の伝統、特徴、そして将来への可能性を感じさせる展示会でした。
古代の出雲大社本殿、厳島神社、会津さざえ堂など、歴史的な建造物。
五箇山・白川郷に代表される伝統的な民家。
安藤忠雄の『水の教会』や坂茂の『静岡県富士山世界遺産センター』などの近代建築。
今は建築の技法や様式なんかはさっぱりわからないけど、日本人として日本的な建築物について少しは理解を深めたい、と思うきっかけになる展示会でした。
この展示会、ぜひいろんな人に行ってもらいたいと思います。
作品鑑賞後は、屋上から東京都心を一望。
ここも森美術館のいいとこですよね~。
今度は富士山見てみたいですね。売店で富士山グッズ売っているけど一度も見たことないので(笑)
また、次の展示を見に来るのが楽しみです