會津八一記念館 『中村屋サロンと會津八一』
お盆休みで新潟に帰省1日目、新潟市万代にあるメディアシップに行ってきました(^^)
目的は、會津八一記念館の特別展です。
そもそも、會津八一とは??
新潟にゆかりがある人ということで名前は聞いたことあるんだけど・・・・苦笑
ということで、記念館でもらった資料を見て見ます。
・新潟生まれの歌人、書家、美術史学者
・大正~昭和にかけて幅広く活躍した学芸の人
・歌人としての号(ペンネーム)は、「秋艸道人(しゅうしょうどうじん)」(八一の生まれは8月で旧暦の秋)
・早稲田中学・大学で教鞭を取り、戦後は新潟に帰郷、「夕刊ニイガタ」の社長に就任
ざっくり紹介するとこんな感じですが、
八一の書体は今でも新潟県内の会社の商品(例えば、大阪屋のお菓子「喫茶去(きっさこ)」)のロゴとして使用されているそうです。
へぇーと思いました。今でも書体が使われているなんて、書家ってすごいですね~
そして、これが2018年9月2日まで開催されている特別展のポスター。
写真の彫刻、どこかで見たことあるなーと思ったのが今回の訪問のきっかけでした。
この作品は、彫刻家 荻原守衛の『女』
以前、長野県安曇野の碌山美術館に行こうと思って調べた時に見た作品でした!
碌山美術館にはまだ行けていませんが、何かの縁かなと思って、展示を見に行くことにしました。
実物を見てみると、思ったより小柄な作品でした。
荻原守衛はロダンの考える人に影響を受けて、この作品にもそれが投影されているようですが、
女性の滑らかな肌の質感、身体の曲線が美しく表現されていました。
その他、『坑夫』という作品もありました。
荒々しいつくりで、働く男の力強さを感じさせる作品でした。
ちなみに、中村屋サロンとは??
ということで、特別展のチラシを見ると、
・老舗食品メーカー中村屋の創業者は芸術・文化に深い理解を示し、明治末期~昭和初期まで、若き芸術家らの活動を支援してきた
と書いてあります。荻原守衛、高村光太郎、中村つね、等々多くの芸術家が集まっていたようです。
そのサロンに、八一も出入りしていたため、今回の特別展が開催されたんですね。
今回の展示品のほとんども中村屋所蔵の作品でした。新宿に作品を展示している美術館があるそうなので、機会があれば足を運んでみたいです。
ちなみに、八一の書体が「新宿 中村屋」の商標として登録されています。
(特許庁のサイトで、検索したら1957年から継続登録していました。)